豊富な知識とノウハウで
薬や原料の輸出を橋渡し
宮原 そう言っていただけると恐縮です。2つ目は、日本企業の輸出支援、コンサルティング、サポート事業。日本のものづくりの技術って、本当にすごいんですよ。他国では決して真似のできない確かな技術が脈々と受け継がれています。ところが、その優れた技術や製品を外国で販売するためにクリアしなければならない規制や手続きの壁があって、それを乗り越えるだけのノウハウや人材を持たない企業が多い。非常にもったいないことです。
そこで、当社がそんな日本のお客様に情報提供およびコンサルティングをし、欧米の規制や手続きをクリアできるよう情報提供する他、外国の規制当局向けの書類作成などをお手伝いしているのです。時には国内と海外のお客様の間に立ち、コンサルタント兼通訳をすることもあるんですよ。
名高 知識を持つ方に間に入ってもらえば、双方共に安心だろうなぁ。一本のペンを輸出するならまだしも、医薬品やその原料の輸出ともなれば、その障壁は膨大かつ複雑でしょう。中小企業はもちろん大手企業ですら、対応に苦慮しているのではないでしょうか。そして、3つ目の柱とは？
宮原 セミナーでの講演などです。近年、一部のアジアの国々による安価で低品質な商品に押され、経営的に窮地に立たされる日本企業は少なくありません。ところが、欧米の企業は多少値段が高くとも、技術力の高さや製造品質を含めて、日本企業の製品を非常に高く評価しているのですよ。ですから、国内企業の皆様には臆することなく、チャレンジ精神で頑張ってほしいですね。
名高 なるほど。「輸出の壁については力をお貸ししますから、一緒に頑張りましょう！」とおっしゃりたいわけだ。それにしても、どの事業にも豊富な知識や経験が必要ですから、宮原社長以外にはなかなかできない仕事なのでは？
宮原 確かに、同業種の会社さんはあまり存在しませんね。
名高 ほう！ ということはまさに宮原社長はこの分野のパイオニア的存在ですね！ 今後の展開も実に楽しみです。
宮原 ありがとうございます。今後は、2つ目の柱として掲げる、日本企業の輸出をサポートするお客様の数を増やしていきたいです。しかしそのためには、私一人ではとても手が足りませんので、長期的には各分野の専門家のお力も借りながら日本の中堅企業さんのグローバル化に貢献していきたいですね。そして、無理をせずじっくりと、事業を発展・継続していければと思っています。
「仕事を楽しむ」とは‥
日本企業や国内の若い人たちが世界に進出していくのをサポートできることがこの仕事の喜びです。彼らが世界に出て目標を成し遂げていく様を見届ける日が、私の仕事の楽しみの一つなんですよ。
（宮原匠一郎）
