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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

個性尊重と適材適所で
最高の通訳を提供する

 

人間性を把握して適材適所を心がける

 
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平形 語学力を備えていることは当然として、明るいことが一番ですね。私はスタッフの採用前に、可能な限り当人にお会いしています。遠方の場合は電話でのやりとりになりますが、30分もあれば「この人は大丈夫だな」って何となくわかるんですよ。
 
前園 人間性を最も重視されているんですね。ちなみに在籍スタッフは何名なんですか?
 
平形 現在はおよそ1000人ですね。
 
前園 1000人! それだけの数を、時間を費やして面談されるとは・・・。人柄を重んじる平形社長ならではですね。でも、それほど大人数のスタッフを、どうやってマネジメントされているんでしょう。
 
平形 通訳は個人でこなす仕事なぶん、マネージメントするのは難しいんですね。だからこそ、単純に仕事を出すのではなく、それぞれの個性に鑑みて、それに合った仕事を振り分けています。「適材適所」と言ったら良いでしょうか。
 
前園 適材適所の考え方は絶対大事ですよ。サッカーの通訳も、サッカーを知っている人しか務まりません。サッカーを見たこともない人だと、専門用語を知らなかったり、微妙なニュアンスを汲み取れなかったりするんです。
 
平形 以前ご依頼があった、バスケットボール協会の記者会見の仕事では、大学でスポーツ心理学を専攻したスタッフに任せました。彼は本当にうまくこなしていましたね。
 
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前園 基本的には、本人が興味を持っている分野を任せるわけですね。
 
平形 そうです。だって、好きなことと仕事が重なれば嬉しいでしょう。お芝居が好きな人はお芝居の現場だとやっぱりイキイキします(笑)。それが最良の結果につながるんです。「訳せれば誰でもいい」というのではなく、その通訳者がどんな人かまで見極めることが一番大事ですね。
 
前園 個性を尊重しながらまとめあげるのがウィルビー・インターナショナルさんのスタイルなんですね。そうやって構築された人間関係は事業の強みですよ。それに、単純にスキルや年齢や性別で仕事を割り振りしないのは、平形社長の人を見る目が確かで、約1000名のスタッフの皆さんを信頼しているからこそだとよくわかりました。