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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

流体継手の老舗が挑む
社内改革と成長への道

 
 
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大門 実際にポンプを取り付けたパックをシャワーフックにかけましたが、中身はどうやって出すんですか?
 
阿部 こうやって、ポンプの部分を片手で押すだけです。最後の一滴まで残さず使えて経済的ですし、お風呂の整理整頓にもなりますよ。
 
大門 おお、これは便利ですね! 素晴らしいアイデアだ!
 
阿部 ありがとうございます。継手の技術を応用したこの商品を考案したのは、2代目の社長だった私の父なんです。発売は2008年からで、今後はもっとたくさんの方々にこの商品を知ってほしいと思っています。
 
大門 父上はアイデアマンだったんですね。これ、すごいですよ。入れ替えの必要がないから中身が空気に触れることもない。つまり、シャンプーやボディソープの品質が最後まで変わらず、いい香りのまま使い切ることができますね!
 
阿部 おかげさまで発売以来、多くのメディアで取り上げていただき、たくさんの賞を受賞しました。
 
 

「社長の息子じゃ・・・」と担当を降ろされた

 
大門 阿部社長は3代目で現在32歳とお聞きしましたが、この2014年に代替わりしたばかりだそうですね。経営を任されるまで、どんな道を歩んできたのか教えてください。
 
阿部 私は高校を卒業し、社会人経験を積んだ後、人生を変えるべくロンドンに留学し、帰国後はアパレル企業に入社したんです。社員60人くらいの会社で、「ゆくゆくは社長になってくれ」と言われていました。仕事は楽しかったのですが、父から「うちの後を継げ」と言われていたので、2006年に当社に入ったんです。
 
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大門 後継ぎという立場での下積みは、なかなか大変だったでしょうね。
 
阿部 ええ、大変でしたね。当社は長年培った技術や特許取得の実績に高い評価をいただいている反面、昔堅気の職人気質の社員が多く、下の人間に仕事を教えるような職場環境が整っていなかったんです。最初の一ヶ月は、右も左もわからず、ただ座っているだけで、本当に何もしていなかったんですが、やはり自分から動き出さなければダメだと思いました。それで、現場から営業まで何でもこなすように努めたんです。それでも、社長の息子という苦労はありましたね。
 
大門 ほう、具体的にはどんなご苦労があったんです?
 
阿部 ある会社の営業担当になったのですが、半年後に先方から「担当者を代えてほしい」と言われてしまったんです。理由をうかがうと「社長さんの息子が相手じゃ、ものを言いづらいから」ということでした。「わかりました」と言うしかないので担当を降りましたが、そういう悔しい思いをしながら仕事を覚えていきました。
 
 
 
 

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