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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

様々な楽しみ方で
狭山茶と日本を元気に!

 

自分の殻を破って新たな着想を得る

 
田畑 続いては、現在開発中の紅茶のアイスクリームを召し上がってください。
 
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伊藤 おいしい! 全国津々浦々で「○○入り」というアイスクリームを見かけますが、その食材の味がしなかったり、風味が変わってしまったりしているものが多いんですよね。でも、田畑園さんのこの紅茶アイスはしっかりと紅茶の味がします。
 
田畑 地域産業を応援している役所の職員さんも絶賛されていました。食品添加物は入れていませんから、体の中にすーっと染み込んでいくような感じでしょう?
 
伊藤 本当にそんな感じです。話題づくりでアイスにお茶を入れたというのではなく、ちゃんと品質にこだわっておいしい商品にするところが素晴らしいですね。
 
田畑 それぞれ、開発するために決して少なくない額の資金を投入していますが、私は仕事に関することならいくらお金を使っても構わないと思っているんです。だから旅にもよく行きます。ゴルフでお金を使うぐらいなら、旅に出ていろいろなアイディアを得るほうがいいですよ(笑)。仮に、お金をかけても定説や時代をひっくり返すような商品が生まれなければ、また最初からやり直せばいいんです。
 
伊藤 田畑社長の商品開発にかける熱意、そして遊び心。ものづくりへの意欲が衰退していると言われる今こそ見習うべき考え方だと思います。特に農業においては、どちらかというと伝統や習慣を重んじるのが普通でしょう?
 
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田畑 確かにそうですね。しかし、成功する成功しないは別として、自分の殻が破れなければ一生そのままで終わりです。殻を破って違った方向から自分や自分の住んでいる地域を見てみると、必ず得るものがある。また、昔の人は「温故知新」と素晴らしいこと言ったもので、伝統や習慣など、古きを温めていく中でも新しいものを知ることはできるんですよ。
 
伊藤 そう考えると、農業も自分のアイディア次第で市場を開拓することができるクリエイティブな産業分野ですよね。
 
田畑 その通りですよ。不景気な時代になればなるほど、外に向かって出ていかなければなりません。その昔、ミュンヘンオリンピックで優勝した日本男子バレーボールチームは、一人時間差攻撃など多彩なアイディアで相手チームを翻弄しました。先ほど話に出た金粉入りの煎茶だって、今では当たり前だけど、最初に考え出した人はすごい。ようはその発想が大事で、ヒントはあらゆるところに落ちているのです。