宮大工の経験を活かした
魂を宿す職人デザイン
素材にこだわり抜いた空間づくりを目指して

安達 お店をつくる時には、大切なことが3つあるんですよ。それは「職人の技術」「デザイン」、そして依頼者様の「魂」です。人間で言えば、「職人の技術」は「体」、そして「デザイン」は「服」にあたり、当社は最高の「体」と「服」をご用意するわけです。しかし、一番大切な「魂」がなければ、どんなにいい「体」や「服」があっても意味がないんですよ。
宮地 せっかく創った最高の空間も、オーナーの気持ちが込められなかったら無駄になると?
安達 はい。お店に人生を賭けている方でないと店舗の空間というのは、真に活きてこないものなんです。私はお金を儲けようと思ってこの仕事を始めていないので、お店に対する魂が感じられない依頼者の方には申し訳ないのですが、ご依頼をお断りすることもあります。
宮地 安達代表の空間に対する強いこだわりと信念と、お客様のお店に対する想いが一体となってこそ、素晴らしい店舗ができるわけですね。お話をうかがっていて、御社に依頼をするお客様は安達代表を心から信頼してお仕事をお任せするんだろうなぁと感じました。
安達 そう言っていただいて、ありがとうございます。実は私には2つの大きな夢があるんです。1つは、この業界をもっとよくしたいということ。残念ながら、本来踏まれるべき工程や契約をしっかり踏まない、ずさんな作業をする業者ってこの業界にはまだまだ多いんですよ。そうした現状を少しでも改善していきたいんです。
宮地 お客様にとっては一生で何回も依頼するようなお仕事ではないから、いい加減な作業をする業者にあたった人は、業界全てに対する印象がものすごく悪くなるでしょうね。

安達 他にも、職人さんの仕事を理解せず、素晴らしい技術を活かしきれない無理なデザインをする方もいるんです。デザイン性だけを追求しても、それを職人さんが形にできなければ素人以下。それでは絶対にお客様のためになりません。
宮地 職人さんとしても店舗デザイナーとしても修業を積まれた安達代表だからこその視点ですね。やっぱり、宮大工を経て職人デザイナーになられたというのは安達代表の一番の強みだと思います。2つの経験があるからこそ、お客様のイメージ通りの空間がつくれるんですよね。では、もう1つの夢とは何ですか?
安達 素材にこだわり抜いた空間をつくることです。日本には檜をはじめ、豊かな山林を持つ国として特有の素材があります。同じようにヨーロッパには良質なタイルがあったり、中東には素晴らしい絨毯があったりと、その国特有の素材がある。それらを組み合わせて、様々な世界観を持った作品を手がけたいですね。
宮地 世界中の個性的な素材を使ってつくられた空間・・・。考えただけでもワクワクします!
安達 茶室の空間が美しい理由の1つは、生きた素材を取り入れていることなんです。ですから、厳選した世界中の素晴らしい生きた素材を利用して、茶室の精神を結晶させた最高の空間をつくっていきますよ!
宮地 これからも魂の宿る空間デザインをつくり続けてください。私も応援しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
考え方次第で何でも仕事になるし、その逆も然り。楽しいと思えることは何でも仕事にできるから、仕事って本来は何をしても楽しいものだと思います。まずは何にでもチャレンジすることが、仕事を楽しむことにつながるでしょうね。
(安達圭暁)
:: 会社概要 ::
■ 社名 | EMVAR合同会社 | |
■ 本社 | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-1-24 オフィスイワタ第一302 | |
■ 事業内容 | 店舗デザイン 他 | |
■ 設立 | 平成25年6月 | |
■ ホームページ | http://www.08ember.com/ |