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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

宮大工の経験を活かした
魂を宿す職人デザイン

 

店舗づくりに欠かせない3つのこととは?

 
宮地 苦労の末に弟子入りを果たし、厳しい修業を経て技術を身に付けた宮大工から、職人デザイナーへと転身されたのはなぜなんでしょう?
 
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安達 茶室の素晴らしさをもっと多くの方に知ってほしいと思ったのが出発点でしたね。茶室の素晴らしさとはつまり、「空間」の素晴らしさであり、それを最も伝えられる可能性があるのは職人デザイナーの仕事だと考えたんですよ。
 
宮地 とは言え、7年も修業した宮大工を辞めるのはなかなかできる決断ではないと思います。
 
安達 もちろんすぐに辞めることはできなかったです。でも、「まるで茶室のような、人がいて居心地がよい空間を追求したい」という想いの末に出した答えだったので、親方に自分のやりたいことを正直に伝えました。最終的に私の想いを理解してくださって、快く送り出してくれたことには本当に感謝しています。
 
宮地 弟子入りさせてくれて、一人前にしてくれた親方ですものね。その後、東京のデザイン会社に就職されたそうですが、それもまさか飛び込みではないですよね?
 
安達 そうですね(笑)。その会社の場合は、インターネットで一番最初に見つけた企業だったんです。それで応募しました。ただその時は「おもしろい経歴だ」と言われて即、採用していただけました。
 
宮地 確かに安達代表のようなご経歴の方はなかなかいらっしゃらないですよね。宮大工を経験して、その業界の厳しさも知っている人なんて貴重な人材だと思います。だって、茶室に惹かれ宮大工として7年も活躍した人が、店舗デザインを手がけるべく、新たな挑戦をしたいと言えば絶対に何かやってくれると思いますよ! その会社にはどれくらい在籍されていたんですか?
 
安達 3年間お世話になりました。様々な仕事を経験して、「これでいける」と確信できたので、30歳の時に独立してEmberを設立したんです。
 
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宮地 宮大工で7年、デザイン会社で3年。独立前に本当に密度の濃い経験をしましたね。階段の踊り場がないまま駆け上がっている感じで、激動の10年って言葉がぴったりです。独立されてから2014年で約1年とのことですが、独立後、仕事に対する考え方にも変化があっただろうと思います。
 
安達 そうですね。弊社のお客様は個人でお店を営んでいる方が多く「このお店に全てを賭けています」という熱い想いを抱かれている方が大半です。ですから、お客様のそうした強い想いや魂を、私が創る空間に込めたいという気持ちがさらに強くなりました。
 
宮地 依頼者が人生を賭けているお店だから、絶対に期待を裏切ることはできないですよね。「魂を込める」という表現、元宮大工さんの職人気質が生きている言葉だなって感じます。
 
 
 
 

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