B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

本気のビジネスは楽しい
人を中心に動く会社

 

スターは必ずしも良きマネージャーではない

 
石黒 来る者は拒まずですか? そうすると、人材育成には相当な労力がかかってしまいそう。
 
130925_k1340_d01.jpg
緑川 いやいや。厳選した人だけを採用しても結局、人材育成には手間暇がかかるものなので、大差はないんですよ(笑)。それに、当社ではマネージャークラスへの昇進にあたり、どれだけ物を売ったかよりも、どれだけ多くの人材を育てたかを評価しているんです。仮にトップセールスマンでも、自分本位でしか動かないA君と、売上はそこそこでも多くの部下から慕われているB君がいたとしたら、当社では迷わずB君を昇進させます。
 
石黒 へ~。なんだか子育てに似ていますね。勉強が良くできてスポーツ万能という子供もいいけれど、友達への気配りや優しい気遣いができるような子供に育ってほしいって親としては思いますから。
 
緑川 さすが、石黒さんは子育てのプロですね。ビジネス界にも 「営業のプロ」 と呼ばれる人々がいますが、営業というのは専門的にプロ化すればするほど、物が売れなくなるんですよ。なぜなら、買う人の気持ちや立場を考えられなくなってしまうからです。たとえば、通信機器をセールスするのに、専門用語を並べ立てるような人は 「押し売り」 しているのと大差がない。お客様が何を欲しているのかを察するのではなく、こちらが売るための文句を並べ立てているだけですからね。
 
石黒 ああ、そういう人っていますね。「知識があることをひけらかしたいのかな」 って思っちゃう。こちらが全然興味がないことを延々と解説されても困るんですけどね(笑)。
 
緑川 わかります(笑)。人の育成も同じなんです。何でもできるタイプの人は、できない部下の気持ちがわからない人が多い。自分の立場でしかものを考えられないから、なかなか人を育てられないんです。でも、プロサッカー選手や野球選手は、技術や身体能力が優れていただけでプロになったわけではありません。導いてくれる誰かがいて、その人たちに育てられたわけですよね。
 
130925_k1340_t02.jpg
石黒 そうですね。良き指導者に巡り会えたからこそプロになれたんだと思います。
 
緑川 ですから、プロ選手は技術や身体能力の前に、独りよがりにならずに、教えられたことを自分のものにしようと考えられる、その 「思考そのもの」 がプロなんですよ。そしてその思考は、恩師なり先輩なり、友人なりに接することで培われるものなんだと思います。思考が行動に表れ、結果につながる。ですから当社も、正しい思考を社員全員で育める会社を目指しているんですよ。
 
石黒 緑川社長の育成方針であれば、「最近の若い人は・・・」 と言われる世代でも、能力を伸ばしていける気がします。
 
緑川 そもそも 「最近の」 というのは色眼鏡にすぎません。どんな若者でも、「成長したい。自分を変えたい」 と思っているものですよ。
 
 
 
 

アーカイブ一覧

分野で選ぶ

バックナンバー

最新記事

話題の記事