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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

伝説のTV番組に登場した
夢の車を作り出す整備場

 

アメリカに渡って番組関係者に接触

 
矢部 自動車業界へ足を踏み入れ、独立を果たした今井社長ですが、「ナイト2000」 づくりのきっかけとなるようなエピソードはあるんでしょうか。
 
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今井 独立間もない時に、アメ車専門店に車を預かりに行くと、「ナイト2000」 のベースとなっていた 「トランザム」 っていう車が陳列されていて…。もう、見た瞬間に運命を感じましたね。それで、「改造してやろう」 と思い立って、すぐに購入したんです。
 
矢部 即決ですか? きっと、改造する時は子供がプラモデルを作るような感じで夢中になったでしょうね。
 
今井 おっしゃる通りです。もちろん、最初は自分で乗るつもりだったんですよ。でも、試しに中古車販売サイトに出してみたら、即行で電話がかかってきて。60万円で購入したボロボロの中古車が外装をカスタマイズして「ナイトライダー仕様」 にしたら200万円で売れたんですよ。「これは、ファンのために量産すれば売れるかも」と思いましたね。本格的な 「ナイト2000」 づくりに取り組み始めたのは、まさにその時です。
 
矢部 ずいぶん高く売れたんですね! やっぱり、好きな人が情熱を込めて作ったからこそ、熱狂的なファンの心も動いたんだと思います。
 
今井 あの反応は本当に嬉しかったです。その内に外観だけではなく、ダッシュボードの部分も再現したくてウズウズしてきて。それで、細部の特徴をつかむため、アメリカのファンサイトを調べました。すると、実際に番組で使われた車を作った会社が今でも営業していることがわかったんです。しかも、受注生産もしていると。
 そうとわかれば、すぐにオーダーして、今か今かと納車を待っていたんですが、手元に届いたのは1年後でした。そのうえ、待ち望んだ製品はすごく作りが雑で、がっかりしたんです。その時に 「自分ならもっと忠実に再現できる!」 と燃えてきて、解体して納得できる物に作り直しちゃいました。
 
制作スタッフや出演者と交流できる、「ナイトライダーフェスティバル」
矢部 本物に納得できずに作り直すなんて、今井社長のこだわりは並大抵ではないですね。
 
今井 とにかく好きなんですよね(笑)。調べるうちに、アメリカにはファンが大勢いて、当時の制作スタッフや俳優がイベントを開催していることもわかりました。それで、居ても立ってもいられなくなり、渡米しちゃったんですよ。車のデザイナーさんや制作会社を訪問して、俳優や番組の制作会社にも積極的にアプローチしたら情熱が伝わったのか、皆さんと親しくなれて、日本での正式な製造許可までいただけました。
 
矢部 製造許可も? 関係者の方々も嬉しかったでしょうね。海を隔てた日本に、これほどのファンがいたんですから。