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経営者インタビュー チャンスも困難も、すべてを楽しむ―そんな仕事人たちの経営にかける思いと哲学を、凝縮して紹介します。日々のビジネスに発見を生む、時代と自らに挑み続ける経営者の素顔がここにあります。

有限会社 原工房 代表取締役 原誠二  

 
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インタビュアー 大門正明(俳優)
大門 原工房はフランス車のプジョーに特化した整備会社ということで、珍しい業態ですね。まずは会社設立までの経緯などについて教えてください。
 
 私はもともと、自転車やバイク、自動車が大好きな人間なんです。要するにタイヤが付いて走るものが好きなんでしょうね(笑)。1977年に専門学校を出て最初に就職したのも、輸入自動車のディーラー会社である日英自動車でした。そこでイタリアのアルファロメオの整備を担当しまして、その後、日英自動車が事業を停止したため、ローバージャパンに移りました。
 
大門 ローバーはイギリスの車ですよね。でも、確か、プジョーの日本への輸入販売はローバーブランドがやっていたんじゃなかったかな。
 
 そうです。ちょうど私が入社した翌年からプジョーを扱うようになり、私もそこで初めてプジョーに出合ったのです。以来、プジョーの整備で頂点を取ろうという想いで仕事を続けてきました。
 
大門 プジョーのどこに、そこまで入れ込むほどの魅力を感じますか?
 
 あえてどこと言うなら、乗り味でしょう。プジョーはよく「猫足のようにやわらかい車」と評されます。でも、やはり言葉で説明するのは難しいですね。乗ってみないとわからないのがプジョーの魅力だと思います。1,000kmも乗ると、明らかに他の車との違いが出てきますよ。
 
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大門 ローバーでそのプジョーと出合われて、その後は?
 
 それがですね・・・ 数年後に会社がプジョーの扱いを中止してしまったんです。整備士も必要ないということで、私はプジョーディーラーに移り、輸入元の車両の整備を直接担当するようになりました。それからしばらくして、プジョーの取り扱いで会社が大きくなったのを機に2002年に独立し、机も電話も何もない状態から、この原工房を始めました。
 
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▲原工房のホームページはこちら
大門 机も電話も!?まさに裸一貫からの再出発だな。
 
 3人で会社を作ったのですが、資金は3人合わせても3万8千円。恥ずかしいくらいのスタートですね(笑)。ただ、それまでの実績から信用だけはありましたから、私の携帯電話に直接ご連絡をくださるお客様の仕事を手がけながら机や電話を買い揃えていって、事業を軌道に乗せました。プロとして恥じない仕事をしていれば、ゼロからでも事業を立ち上げられると実感しましたね。