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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人間性と信頼感を大切にする
土地家屋調査士事務所

 
 

コミュニケーション能力で
揉めごとも解決に導く

 
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川上 素朴な質問をお聞きしていいですか? 土地の境界線というのは、もともと決まっているものだと思うのですが、それを測量するのはなぜなんでしょう。
 
 法律的に言えば決まっていることになっていますが、実際はどこに境界があるのか不明な場合も多いです。法務局に図面が備え付けられていない土地や現地に境界標が設置されていない土地などがあります。そういった場合には、法務局の公図や昔の図面などをもとに隣接の地主さんと境界について取り決めをし、境界標を設置する必要があります。
 
川上 もしも、それをないがしろにすると、どうなります?
 
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 揉めごとの原因になりますね。隣人同士の仲が良ければまだしも、仲が悪いこともよくあります。特に都会は家がギリギリに建っていますから、「隣りの猫がうちの庭で糞をする」 とか 「枯れ葉が落ちてくる」 とか、喧嘩の種は普段からいくらでもありますから。
 
川上 その辺りを調整するのも、土地家屋調査士の仕事なのですね。遺産相続がからむ場合などは、いろいろな人間模様が見られるのでは?
 
 見られますね。特に遺産の場合は、相続される方々全員の合意が必要ですから、遺族間の仲が悪かったりすると非常に困ります(笑)。
 
川上 法律の知識と、測量の技術と、人間関係をまとめるコミュニケーション能力。それらを兼ね備えていなければ務まりませんね。大変なお仕事ですね。
 
 そうです。専門家の立場から見て正しい境界線を確認し、当事者を説得して合意に導く。非常に重要な仕事を行なっている自負があります。
 
 

じつは体を張る仕事

 
川上 これまでの調査で、印象に残っているエピソードをご紹介ください。
 
 ご依頼主の隣家が、いわゆるごみ屋敷だったことがあります。一面ごみの山で、中に人が住んでいるかどうかもよくわからない。ところが、ごみ山の上のほうに少し空洞があって、近所の方に聞くと、どうもそこから出入りしているらしいんです。そこまで登っていって 「すいません、すいません」 と何度も声をかけて、ようやく誰か出てきてくれたと思ったら、全裸のおじいさん。中に入るとネズミだらけで、おじいさんはぼーっと立っているだけ。どうしようもない状態でしたが、ご兄弟だという代理人の方が来られて、やっと話を進めることができました。そのご兄弟の方がまた、桁違いの資産家だったんです。世の中にはいろんな人間模様があるものだと実感しました。 
 
 
 
 

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