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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

特許翻訳で顧客の要望に応え
コーチングにも力を入れる

 
 
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丸山 はい。そんな時に、国際特許を手がける会社の求人広告を見て、英語力に自信がないまま応募したら、採用されてしまったのです。入ってみたらとてつもなくしんどい会社でしてね(笑)。 私は技術のことは分かるけれど、英語と法律はさっぱりなので、朝から晩まで怒鳴られながら、ものすごいスパルタ教育を受けました。死に物狂いで勉強して何とかモノになり、約6年勤めるうちに独立してもやっていけそうな自信が付いて、開業しました。
 
大門 その頃の特許翻訳業界はどんな状況だったんでしょう。
 
丸山 バブルの絶頂に向けて日本がどんどん膨らんでいく時期でしたね。特許翻訳の仕事も向こうからどんどんやってくる。特許事務所で鍛えてもらったおかげで、顧客からの多様なご要望に応えることができました。
 
大門 では、スタートから順風満帆だったわけですね。
 
丸山 そうですね。仕事のほうは順調でした。でも、私の体と精神のほうに支障を来たしてしまったんです。
 
 

「能面のような顔」を変えたコーチング

 
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▲翻訳コーチングのホームページはこちら
丸山 多忙もたたったのでしょう、不整脈を起こしてしまって。仕事はデスクワーク中心でストレスが溜まりやすいうえ、私は根っからの理系人間だったので、物事を全部論理で片付けようとする癖があったんですね。お客様との交渉中に軋轢が生じても、相手の気持ちを理解しようというより、論理で負かそうとしてしまっていたんですね。感情を判断指針にされている人からは冷たい人間に見えたと思います。でも自分を変えられなくて、「自分には感情がないのだろうか」 と考え込んで精神的にますます参ってしまっていました。当時通っていたヨガ教室の先生に 「そのままだと危ないよ」 と心配されるほどでした。
 その頃に、現在注力している 「コーチング」 に出会ったのです。
 
大門 コーチングというと、ビジネスや個人の目標を達成させるための手法や精神の持ち方を教えるものですよね。
 
丸山 そうです。セミナーにはいろんな悩みや課題を抱えている人がいて、私は主婦の方から「あなたの顔は能面のようだ」 と言われました。デスクワークばかりやっていて、全てを論理で割り切り、表情にも乏しい。「能面」 と言われても仕方がない顔をしていたかもしれませんが、ショックでしたね。
 
大門 いま向き合っている、にこやかで表情豊かな丸山社長からは、とても想像できませんが・・・。 
 
丸山 ありがとうございます。それで、とにかく感情を大事にするよう取り組み始めて、コーチングを受けながら林真理子、吉本ばなな、瀬戸内寂聴などの文学作品を読みあさりました。感情表現が豊かな作品が多いですから。並行して、営業力やマーケティングについての本なども集中的に読んでコミュニケーション力をアップさせる勉強を続けました。「感じる気持ち」 を育むのに2年、「ずいぶん変わったね。以前と全然違うね」 と言われるようになるまでに7~8年かかりました。
 
 
 
 

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