インタビュアー 五十嵐めぐみ (女優)
五十嵐 髙木晋校長が、税理士事務所を続けながら、社会人を対象に、しかも無料で 「関内簿記学校」 を始められた目的は?
髙木 以前に簿記の専門学校で講師をしていた頃、1クラス100人いる生徒が、基礎→応用→試験対策→試験本番とコースを進むうち、3分の2が脱落してしまっていまして。社会人が仕事や家庭を持ちながら勉強するのは大変ですし、勉強する時間も場所も確保が難しいのでどんどん遅れてしまうんですよ。でも、なまじ授業料を払っているから、遅刻しようが休もうが自分の勝手と考えて長続きしない人がいました。
五十嵐 それに比べて、無料で教えられると、自分の気ままで投げ出せない心境になりそうですね。でも、今の時代に、無料で何かを教える学校なんて驚きました。
髙木 今の時代だからこそ無料にしたのですよ。 最近は、経済的事情から専門学校や大学に進まない人も多いですよね。社会に出ても不安定な雇用状況に置かれ、資格取得を目指そうにも環境が許さない人が大勢います。私はこれらの皆さんを手助けしたいのです。モットーは 「少人数、相互扶助で切磋琢磨」。授業は、大学のゼミのように生徒同士が互いに教え合っています。教えるためには準備もしますし、教えながら学ぶことでしっかり知識を身に付けられます。私も、週に半日くらいは時間を取って教えています。たとえば土曜の午後は簿記2級、3級を目指す人たちに教えています。
五十嵐 授業の日以外は日曜も含めて毎日、教室を自習室として開放しているそうですね。

髙木 午前10時から午後9時半まで、受講生が自由に利用できるようにしています。今日も来られている女性は、仕事が終わった後は毎日のように通っておられますよ。彼女は銀行や外資系企業に20年以上勤務されてきて、「50歳、60歳になっても仕事を続けたい」 と考えて、経理の資格取得を目指しています。ここに来れば仲間もいるから励まされるそうです。
五十嵐 同じ目的を持った仲間がいるのは、心強いですよね。
髙木 サラリーマンやOL、派遣会社のスタッフ、飲食店のオーナーなど、いろんな方々が勉強されていますよ。「無償で支援してもらえるからには、絶対に合格するんだ」 が合言葉になっているようです。皆さん、本当に頑張っておられます。
五十嵐 学校のご発展が楽しみです。皆さんのご健闘もお祈りしています。





