プロフィール 埼玉県出身。持病の喘息から、中学・高校時代を特別支援学校で学ぶ。同校で現在の妻と出会い、卒業後、専門学校を経て建材卸問屋と建築会社と福祉関連に勤務。結婚を契機に転居した入間地区で車いす製造販売会社社長に勧められ、2010年1月、持ち前の器用さを活かして車いす販売・修理の 「しろくまちゃん工房」 を創業した。車いすへの社会的認知の向上とオーダーメイド車いすの普及に精力的に取り組んでいる。
安全・快適なオーダーメイド車いすの普及を目指し、福祉施設や一般家庭への啓蒙活動に取り組むかたわら、24時間体制で緊急の修理にも駆けつける 「しろくまちゃん工房」。白倉達之代表は、車いすを単なる福祉介護用品として位置付けることに異を唱える。乗用車同様の安全性・快適性・機能性を追求すべきと語る核心には、障がいの如何にかかわらず誰もが人生を前向きに楽しむべきだという、ユニバーサルな信念が貫かれている。
車いすこそオーダーメイドが求められる
インタビュアー 伊藤つかさ(女優)
伊藤 本日は、車いすを中心に福祉用具全般を取り扱われている 「しろくまちゃん工房」 にお邪魔しています。特にオーダーメイドの車いすの普及に努められているとのことですが、一般の車いすとはどこが違うのでしょうか。
白倉 車いすは、軽度から重度の身体障がい者をはじめとして、足腰が弱くなられた高齢者の方から不慮の事故に遭われた方まで、様々な事情の方が移動の補助具として使用します。いわば人生のパートナーの役割を果たす大事なものです。当然、座幅などの仕様や機能なども、その人にジャストフィットするものでなくてはならないわけです。
伊藤 実は私もドラマの役柄で車いすに乗ったことがあるのですが、バランスをとるのが難しくて、うまく動かせるようになるまで何度も練習をしました。車いすに乗られている方々は大変な思いをされているわけですよね。
白倉 そもそもが、少しの段差や側溝にタイヤがはまっただけでもバランスを崩せば転倒する不安定な乗り物ですから。特に、簡易型電動車いすは横には倒れず、重心のある後ろに倒れます。しかも、ほとんどの方が受け身がとれず、頭を打って大きな事故につながってしまうのです。
伊藤 危険ですよね・・・。なんとか改良していかないと。
白倉 そうなんです。皆さんの車いす生活を少しでも安全で快適にするために、私たち 「しろくまちゃん工房」 は、身体の状態や体格、ニーズにあったオーダーメイドの車いすをお勧めしています。
たとえば、キャスターに衝撃吸収のためのクッションをつけたり、身体が変形しないように座面やリクライニングには余裕を持たせすぎないよう調整します。筋力が落ちていて自走式車イスでは難しい方には、電動車イスがあることも情報としてお伝えしています。利用者本人やご家族に少しでも多くの情報を提供していきたいと思います。




