プロフィール 佐賀県出身(鹿児島県生まれ)。武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業後、1996年に日立電子(株)のデザインセクションがある日立電子テクノシステム(株)に就職。2004年、独立行政法人情報処理推進機構が公募した未踏ソフトウェア創造事業に3DCGアニメーション向けテクノロジーの 「キャラクターアニメーションに於ける力感の自動補正ツール」(現在のReTeMo) で応募し、見事採択された。2006年に日立電子テクノシステムを退社してからはソフトウェア会社に勤務するなどしてスキルを磨き、2010年1月、(株)ReTeMoを設立した。
映画 「アバター」 の大ヒットもあり、ゲームやアニメーションにおいても、従来にない高度な映像技術が求められている。しかし、それに応えるためのコンピュータグラフィックスはまだまだ制作に膨大な手間と時間を要する。その現状を打破し、より早く、スムーズな制作を可能にするソフトウェアの開発を行うのが、株式会社ReTeMoである。代表取締役の下平和久氏に、開発のきっかけと今後の展望について伺った。
マック導入期にデザイン実務を開始
プログラミングにも精通
インタビュアー 山本みどり(女優)
山本 下平社長は、武蔵野美術大学の日本画学科を卒業されているのですね。ソフトウェア開発とはイメージが異なる印象ですが、どういった経緯で現在の事業をされることになったのでしょう。
下平 もともとは美術の教員になるつもりだったんです。教員免許も取得しましたが、ちょうど就職氷河期で学校にも空きがありませんでした。それで、大学4年の11月から当時の日立電子(株)のデザインセクションでアルバイトをしていたので、そこに就職しました。
山本 私は美術は素人ですけども、日本画とデザインではやはり勝手が違うのでしょう? ご苦労されたことも多かったのでは。
下平 デザインはまったく勉強していませんでしたから、覚えることばかりで大変でした。それでも恵まれていたと思うのは、ちょうどデザイン業務にコンピュータ、特にマッキントッシュが導入されはじめた時期だったことです。新しい機材で周囲も使い方をよく知らないため、同じスタートラインに立てました。私は美術を志す前は理系でして、コンピュータにアレルギーがなかったことも幸いしましたね。




