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経営者インタビュー チャンスも困難も、すべてを楽しむ―そんな仕事人たちの経営にかける思いと哲学を、凝縮して紹介します。日々のビジネスに発見を生む、時代と自らに挑み続ける経営者の素顔がここにあります。

有限会社 イーエム設計 代表取締役 八木原悦子  

 
プロフィール 埼玉県出身。高校卒業後、音響機器メーカーに就職。事務職から図面作成のオペレーター、設計担当へと転じ、出産を機に退社。数々の在宅ワークを経験し、2003年に合資会社イー・エム設計を設立した。2005年、有限会社に改組し現在に至る。給水装置工事主任技術者、排水設備工事責任技術者、初級システムアドミニストレータの資格を持つ。
 
 
 
人間が生きるために欠かせない水。それを常に万全の状態で屋内利用できるようにした水道設備は、近代建築における隠れたトピックである。しかし、水道を引くまでには多くの作業が必要になる。中でも煩雑なのが関係自治体への申請作業。申請用図面を作成・提出し、粘り強く交渉を進めるこの作業を、有限会社イーエム設計は一手に引き受ける。代表取締役の八木原悦子氏に、詳しくお話を伺った。
 
 
 

その図面がなければ水が出ない!
「建物に息を吹き込む」 重要な仕事

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)

名高 有限会社イーエム設計は、給排水設備の図面作成や申請手続を手がけていらっしゃると伺いましたが、具体的にどのようなことをされるのでしょう。給排水設備の基礎から教えてください。
 
八木原 給排水設備というのは、各家庭の台所設備やお風呂、トイレ、下水管など、身近にある水道関係の設備を総称したものです。弊社の事業は、設備図面の作成といっても正確には設計者が別にいるので、その補佐と言いますか、オペレーターとしての役割を担っています。その中でも、主に申請図と呼ばれる図面を手がけています。
 
名高 「申請書」 ではなく 「申請図」 というのは初めて聞きました。どんなものなのでしょうか?
 
八木原 一戸建てでもマンションでも、もちろんビルでもそうですが、建物を作るときには3種類の図面が必要なんですね。まず設計図。これがないと 「建築確認」 を行うことができません。
 
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集合住宅(マンション)上水の申請図例。各配管が色別で立体的に描かれ、
さながら幾何学美を想わせる。

名高 建物を建築するとき、着工前に必ず役所に届出確認を申請しなければなりませんものね。これがけっこう面倒だと聞いています。
 
八木原 その面倒な手続きを終えても、設計図だけでは工事ができず、工事のための施工図が必要となります。そして、もうひとつ必要なのが私の手掛ける申請図。これは要するに、水道を通すために必要な図面なんです。水道が通っているところには必ずメーターが取り付けられていますが、申請図を各自治体の指定様式で作成し、提出して許可を得なければ、メーターの取り付けができないんですね。