
インタビュアー 石野真子(女優)
石野 エイシンシステムでは、地震の発生をキャッチしてリアルタイムで警告する計測・監視システムを製造販売されているそうですね。
佐藤 はい。ES-CORDERやES-ALERTといったハード系計測機器の他、地震観測システムソフトウェアのEMAS、スロッシング評価システムのKAES-S、緊急地震速報受信システムのEEWRなどのソフト系の製品があります。もともとは鹿島建設さんにお世話になって始まった事業でして、前社長と前々社長のお二人で続けてきた体制が変更になり、会社の運営について熱く語っていた私が法人を引き継いだ形です。ニッチな業界で競合他社がいないのが強みです。
石野 佐藤正幸社長と地震計測関連業とのご縁の始まりは、どのようなものだったのでしょう。
佐藤 中学生の時に「地震発生前には空の雲に異常が現れる」ということを本で読んで、丸一年、雲の観測データを取ったんですね。実際に、異常な雲を観測して4日目に震度4の地震が来たのも記録しました。他にも電子工作の通信講座を受けたりして、いわゆる“科学少年”だったんです。
石野 じゃあ、子供の頃に興味を持った対象を追いかけてきたら、それが職業になったと。

地震警報関連機器の例。無線受信機(奥)と
早期警報機(手前)。減災に貢献する “縁の
下の力持ち”だ。
佐藤 そうです(笑)。高校の進路相談では「アニメ『パトレイバー』に出てくるロボットのオペレーティングシステムを作りたい」と大真面目に相談したこともあります。先生は地元の工業大学を勧めてくれて、大学で電気工学を勉強して、前職のメーカーでは6年間、ロボットではないのですが、制御プログラムの開発に携わっていました。
石野 エイシンシステムを引き継ぐ話が来たときは、どんなことを思いましたか。
佐藤 俄然やる気が出ました。大きな組織にいると、やりたいのにやらせてもらえないこともありますよね。前職でちょうどその壁を感じていたから、個人的にも良かったんです。今は自分の意見やアイデアをどんどん実行できます。社の皆とも、「こんなのを作ってもっと便利にしよう」「こんなのを作ってもっと世の中の役に立とう」という夢を、よく語っていますよ。
佐藤正幸




