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経営者インタビュー チャンスも困難も、すべてを楽しむ―そんな仕事人たちの経営にかける思いと哲学を、凝縮して紹介します。日々のビジネスに発見を生む、時代と自らに挑み続ける経営者の素顔がここにあります。

株式会社アルコ 代表取締役 染谷英樹

顧客との繋がりを重視する
企業システム管理のEXPERT

 
 
山川 その頃の企業は、ITをどう位置づけていたんでしょう。
 
染谷 位置づけというほど考えていたのかどうか。パソコンはまだ普及しておらず、当時は1セットで150万円から200万円するオフィスコンピュータが売られている時代でした。「手書きの請求書は恥ずかしいですよね?」 と言うだけで売れたものです。いい時代でしたよね(笑)。 結局それから16年、前職で営業を続けまして、2002年に36歳でアルコの代表職に就任したという経緯です。
 
 

学生時代のアルバイトも仕事に結びつく

 
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山川 独立した一番の理由は、何だったのですか?
 
染谷 営業の仕事は現場でお客様と話すことが何より楽しかったのですが、同じ会社に16年もいると中間管理職に上げられてしまいますよね。下の面倒は見なきゃいけない、上司のご機嫌はとらなきゃいけない、それで、お客様のところに行けるのが1週間のうち1日だけという状況になってしまったのです。「最近染谷くん来てくれないよね」 というところから始まって、クレームもいただくようになってしまったのです。
 それで、父の設立した輸出入代行の(株)アルコをシステム関連業へと業種転換し、前職から独立するような形で再出発しました。ちょうどパソコンが普及しはじめて、「これからはインターネットの時代だ」 と言われ出した頃でしたね。
 私は営業として浅く広く知識を身につけていたので、独立してもなんとかやっていけるだろうという自信はありました。いざ独立する際には、前職のシステム会社の取引先様に当社に移ってきていただいたり、その代わりに当社が仕事で使うハードをそのシステム会社から買ったり、今でもいい関係を続けていますよ。たまにですが、そこの若い営業マンから、「取引先に一緒に行ってくれませんか」 と頼まれることもあります(笑)。
 
山川 理想的なスタートですよね。創業メンバーは何名ですか?
 
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染谷 3人で始めました。最初の大きな仕事は、大手ガソリンスタンドさんからの仕事でした。学生時代にアルバイトをしていたスタンドの所長に、独立のご挨拶の年賀状を出したら、「一度話をしに来い」 とお返事をくださったのです。伺うと、ガソリンスタンドのパソコンの保守管理をできる人材が社内にいないということで、当社が担当させていただけることになりました。最初は首都圏60カ所のスタンドを受注しましたが、今では250カ所に増えています。当社は店舗展開している企業の業務用パソコンのサポート業務を得意としており、大手高級焼肉チェーンさんや、全国展開している某洋菓子屋さんからも受注しています。すべて、知人からの紹介で始まった仕事です。
 
山川 パソコンを扱うと個人情報を見ることにもなるし、よほど関係ができていて信頼できる相手でないと、紹介できないですよね。
 
染谷 今はもう、紹介のない会社に営業に行っても、会ってくれないですよね。電話をしてもあっさり切られてしまう。時代が変わったということなんでしょう。そうなる前にしっかりした仕事をして信頼をつかんでおいて本当に良かったと思いますよ。