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経営者インタビュー チャンスも困難も、すべてを楽しむ―そんな仕事人たちの経営にかける思いと哲学を、凝縮して紹介します。日々のビジネスに発見を生む、時代と自らに挑み続ける経営者の素顔がここにあります。

アキバ徽章株式会社 代表取締役 秋場祐司

日本独特の鍛造徽章を
もっと身近に感じてほしい

 
 

重厚感のある日本の徽章

 
山本 どんな違いがあるのか、ご紹介ください。
 
秋場 日本の場合はですね、まず型を作るんです。いわゆる金型と呼ばれるものですね。そこに金属をあてがい、プレスして作る方法が主流です。海外では、そもそも金型を作製することは少なく、金属の上に印刷でインクを乗せていく方法が主なんです。ですので、よく「日本の徽章は重厚感がある」と言われます。やはり職人が手作業で加工した徽章とプリントしただけのものでは、重厚さが違いますよね。どちらが良いとか悪いという問題ではないですが。
 
山本 社章とか襟章などに風格を感じるのは、作り方のせいもあったんですね。
 
秋場 そうなんです。でも、時代の移り変わりかもしれませんが、この頃ではお若い方の視点が変わってきているのも確かです。海外製のバッジが日本のマーケットでも多く見られるようになっていますので、職人がひとつひとつ手作業で加工する重厚感のある徽章は古臭く見られてしまいがちです(笑) それに、今の若い方はバッジをする文化の中で育っていないんですね。日本は一昔前はバッジをつけることによってファッションにアクセントをつける服装文化がありましたが、今は買ってきた服に既にデザインがプリントされていますからね。当社ではそのような時代の変化に合わせて、アクセサリー感覚でつけられる商品も提案しています。
 
山本 アクセサリー感覚・・・ それはつまり、ポップなものということですか?
 
秋場 ええ。たとえばポケモンのキャラクターをあしらったものも作りましたし、ダウンタウンさんの番組で使われるものを作ったりもしましたね。他には、元プロ野球選手の新庄剛志さんが現役を引退なさる時の記念バッジも作らせていただきました。新庄さんの場合は、リストバンドをイメージしたバッジで、お世話になった方々にプレゼントするための個数限定生産でした。シリアルナンバーも入れましたね。それはバッジですが、トロフィーなどについても、インテリア感覚で置けるものに人気が集まってきています。
 


お客様の声に耳を傾けての製作

 
山本 繁忙期というのはあるのですか?
 
秋場 基本的に表彰シーズンや年度初めに向けて製作することが多いですから、秋冬が繁忙期になります。だいたい10~5月くらいまでが、受注が集中する時期です。特に今年は4月に向けて企業の合併や統廃合が多いですので、新規の受注が多くありますね。
 
山本 徽章業界にも世相が反映するんですね。秋場社長は、どんな瞬間に仕事に楽しみを覚えますか?
 
秋場 お客様とお話をしている時です。私は人と接することがすごく好きなんです。商品についてじっくり話し合って、お客様の声に耳を傾けて製作していく。今は直接の担当は社員に任せることが多いので、なかなかお客様と触れ合う機会がなくなっていますが、それでも時間がある限り顔を出せるところは出していきたいと思っています。
 
 
 

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