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経営者インタビュー チャンスも困難も、すべてを楽しむ―そんな仕事人たちの経営にかける思いと哲学を、凝縮して紹介します。日々のビジネスに発見を生む、時代と自らに挑み続ける経営者の素顔がここにあります。

第一医科株式会社 代表取締役社長 林 正晃

耳鼻咽喉科医療に貢献する
伝統と信頼のFirstブランド

 
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 そうですね。ただ、対象領域が広いゆえに、耳鼻咽喉科のドクターは患者さんとのリレーションをどう確保するかという問題に非常に悩んでおられます。例えば、一般の患者さんは逆流性食道炎というと消化器科にかかられることがあるかもしれませんが、耳鼻咽喉科にも優秀な専門のドクターはいらっしゃるのです。このことを世間にどう知らしめるかという課題は耳鼻咽喉科の学会などでも真剣に討議されているのを聞きますが、ここでも我々にできることがあるかもしれません。
 我々は患者の立場でもあり、ドクターと患者さんの双方の悩みを知る立場として、現場のドクターがお気付きになってもなかなかできないことや、お気付きにならないところがあればしっかり埋めていく。それは患者さんの痛みを和らげる機器や治療具を作ることかもしれませんし、現場のドクターに最新の情報を提供することかもしれません。様々な方法がありえるでしょうが、当社の活動によって耳鼻咽喉科のドクターと患者さんとがより確かな信頼関係で結ばれれば、その時が第一医科という企業の価値を本当に発揮できた時なのだと思います。
 
 
 

医師と患者の距離を縮める耳鼻咽喉科のエキスパート集団を目指して

 
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五十嵐 ドクターと患者さんのことを考えるという、その目標の実現に向けて、既に取り組まれていることはありますか。
 
 まずはメーカーとして最新の機器を提供することです。例えば、内視鏡の画像を記録して、患者さんと一緒に過去の画像と比較しながら病状の経過を確認できる装置を提供しています。この技術はドクターが患者さんの不安を和らげるためにも役立ちますし、インフォームド・コンセントの確立も助けます。蓄積されたデータをネットワークを介して有効活用する方法も様々に研究されています。
 
五十嵐 医療機器ひとつで、いろんなことが変わっていくのですね。
 
 はい。私たちは医療機関向けだけでなく、患者さんが日常でお使いになる機械も提供させていただいています。例えば、癌などの手術で声帯を摘出され声を出せなくなる方がおられますが、そうした方々のために、のどに当てて発声を補助する人工喉頭を提供しています。
 
五十嵐 私の主人も声帯を癌で摘出してから他界したのですが、生前、声を失ったことに本当に悩んでいました。御社のその機器によって救われる人はたくさんいらっしゃると思います。より良く生きる希望が機械によって与られる例は大いにありますものね。
 
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作業の一つ一つに、信頼されるメーカーとしての責任がかかる。

 私たちが耳鼻咽喉科の疾病で苦しむ人々のためにやらなければならないことは、たくさんあります。
 例えば、医療機器メーカーとしての責任をきちんと果たすために、修理・メンテナンスの標準化に取り組んでいます。最低限、機器の故障で治療がストップするような状況を作らないために、営業部では効率的なメンテナンスの手法や実際起こった不具合、行った修理などを各エリアの担当者がレポートで提出し、共有、検討するために月一回の勉強会を自主的に開催しています。また設計部門でも、簡単な故障ならドクターがその場で処理できるよう、医療現場に実際に行って生の声を聞き、スイッチの位置変更や緊急停止ボタン設置などの仕様変更を年間100件以上行っています。そういった積み重ねを通して、耳鼻咽喉科医療の発展に貢献できれば、メーカーとしてこんな嬉しいことはありません。