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経営者インタビュー チャンスも困難も、すべてを楽しむ―そんな仕事人たちの経営にかける思いと哲学を、凝縮して紹介します。日々のビジネスに発見を生む、時代と自らに挑み続ける経営者の素顔がここにあります。

ネットパーフェクト株式会社 代表取締役 福島綾一

 
プロフィール 東京都浅草出身。日本大学大学院生産工学研究科にて修士号を取得後、富士ゼロックス情報システム(株)に入社。経営企画部門に3年間在籍した後、友人の経営するベンチャー企業に転職し、技術職を兼任しつつ営業から折衝まで経験。満を持して独立、2004年にネットパーフェクト(株)を設立した。以来、ヒット商品「顧客激増」シリーズを中心に、顧客のリクエストに応える形で様々なソフトを開発し、各方面で高い評価を得ている。また「顧客激増」シリーズの高度かつユニークな技術が評価され、2007年にインターネットソフト開発分野にて博士号を取得。
 
 
 
ソフトハウスとしてシステムの受託開発事業を手掛けるだけでなく、個人や法人の電話番号・FAX番号が検索できる自社製品「顧客激増」シリーズが大好評を得ているネットパーフェクト(株)。博士号も持つ第一級のインターネットソフト開発の研究者でもある福島綾一社長が技術を追求しつつユーザーの使い勝手の良さにもこだわるのはなぜか。その背景と、現在開発中の製品について迫った。
 
 
 

八百屋でのアルバイトが原体験
 

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インタビュアー 矢部美穂(タレント)

矢部 福島社長はどんなきっかけで経営者を志したのですか。
 
福島 高校時代に八百屋さんでアルバイトをしまして、野菜の価格が高騰したときに店で出した3把100円の菜っ葉が飛ぶように売れたんです。お客さんがすごく喜んでくれて、私も嬉しかったんですが、店のご主人は「これ、仕入れ値は3箱100円だよ」と。一瞬「えっ!?」と思ったんですが、ご主人いわく市場で買われなければ捨てられるだけの野菜だから卸も喜ぶし、お客も喜ぶし、自分も儲かる。こんないいことはないと。「福島君、だから商売はやめられないんだよ」って感に堪えないふうに言うんです。この一言はまさに青天の霹靂で、それで私も経営者になろうと思ったのです。
 
矢部 IT事業の経営者になる原点が八百屋さんだったとは、面白いですね。
 
福島 はい(笑)。その後大学院に進みまして、中小企業の研究をされている教授のフィールドワークを手伝う中でいろんな社長の話を聞きました。それで自分なりの経営者像をつかめたのも大きかったですね。
 
矢部 院を修了された後は、どうされたんですか?
 
福島 富士ゼロックス情報システム(株)に最初はエンジニアとして入社して、すぐに経営幹部候補の募集に立候補して経営企画室に移りました。それから3年間、トップの間近で経営企画や危機管理対応までかなりエキサイティングな勉強をさせていただき、一通り学んだ手応えをつかんだところで、以前から誘われていた友人のベンチャー企業に転職しました。
 ただ、そこで葛藤に遭遇したんですね。当時はEコマースが出始めた頃で、とにかくシステムを作って納めれば結構な売上になりました。でも、実際にはEコマースからの利益だけでは到底そのコストは回収できない。これでは「お客様が喜ぶ」という要素が抜けた商売になっているんじゃないかと。それはどうなんだろう、と。
 
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矢部 八百屋さんでの原体験があるから、そこは無視できないわけですね。
 
福島 そうなんです。それで、もともと独立願望もあったので意を決して独立したという経緯です。営業や折衝を覚えさせてくれた友人や会社には今も感謝しています