プロフィール 東京都出身。和菓子店を営む家庭に生まれる。高校時代は音楽に熱中し、一時は音大を目指したことも。高校を卒業後、(株)セコムに入社。真面目で積極的な勤務ぶりが評価され最優秀新人賞を受ける。その後、(株)グリーンハウスへの就職を機にPC関連業界に転職。営業及びマーケティングを担当し、同業社への引き抜きとグリーンハウス社への再入社を経て、2007年、(株)Seekを設立した。
パソコン用ハードディスク専業卸の(株)Seek。人脈や経験が物を言う秋葉原の電気街で10年余り揉まれ、2007年に独立した重松岳生氏が率いる新進企業である。社員わずか5人のこの会社、実は設立初年度の売上が13億、今年は20億円に届こうという驚異的な業績を誇る。満を持して個人向け通販にも乗り出した重松社長に、「顧客を喜ばせる営業の極意」を聞いた。
お客様のニーズを
的確なサービスに落とし込む

インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 Seekさんの事業内容からご紹介ください。
重松 パソコン周辺機器の卸・小売業を展開しています。周辺機器の中でもハードディスクに特化しているのが大きな特徴ですね。他に新事業として、Webサイトの制作やシステムの構築なども手がけています。
矢部 小売の分野では、店舗は構えておられるのでしょうか。
重松 いえ、小売はWebサイトからの個人向け通販だけです。これは今年の3月から始めたばかりなんですよ。今のところ、売上の9割は各販売店さまへのハードディスクの卸しが占めていますね。
矢部 社員は何名いらっしゃるのですか。
重松 5名です。今年はおかげさまで売上が20億円に達しそうです。
矢部 5名で20億円とはすごいですね。確か、会社を設立されてからまだそれほど経っていなかったのでは?
重松 設立が2007年の11月ですから、ちょうど2年経ったところですね。ちなみに、初年度の売上は13億円でした。
矢部 いきなり13億円!どうやったらそんなに売ることができるのですか。
重松 同じ価格の、同じ品質の製品を売るのなら、あとは、いかにお客様からのご要望を実現できるかが鍵ですよね。例えば、当社のお取引先様にソフマップさんがいらっしゃいます。ソフマップさんは、商品が入荷すると、店員の方々が1つひとつ商品を静電気防止袋に入れ替えてから店頭に並べるのです。すると、金曜日に入荷した商品を並べられるのは土曜日、土曜日の入荷なら日曜日になってしまい、週末が終わってしまうんですね。そこでソフマップさんから、入荷を前倒しして欲しいというご要望がありました。そこで当社は、商品の梱包まで済ませて納品するようにアレンジしました。これなら、当社の卸す商品に関しては入荷してすぐ店頭に並べることができます。週末で増えるお客様を取りこぼすことも少なくなる。それを、当社ならではのサービスだと感じていただけたのですね。

矢部 ちょっとした工夫が大事なんですね。それは、他の会社にはなかなかできないことなんでしょうか。
重松 コストもかかりますし、大きな会社だと自社のルールに縛られてできなかったり、物理的に対応できないこともあると思います。当社のように規模が小さく少人数でやっている会社なら、ある意味でルールはないので、何でもできてしまうんですよ。
矢部 なるほど。お客様が何に困っているかをヒアリングして、的確なサービスに落とし込む柔軟性が必要なんですね。




