ページ内を移動するためのリンクです。

経営者インタビュー チャンスも困難も、すべてを楽しむ―そんな仕事人たちの経営にかける思いと哲学を、凝縮して紹介します。日々のビジネスに発見を生む、時代と自らに挑み続ける経営者の素顔がここにあります。

株式会社 博水社 代表取締役社長 田中秀子

ハイサワーブランドを守りつつ
新たな発想で未開拓市場に挑む

 

時代に先駆けてダイエットものを提案

 
091021_k0068_d02.jpg
 
山川 実績は申し分ない御社ですが、これから田中社長が変えていきたい点は?
 
田中 先代が残したブランドを大切にすると同時に、「ハイサワー」という商品の進化版を展開させていきたいです。具体的には、まず「プリン体ゼロ」「カロリーオフ」を打ち出しました。お酒を飲むけれど太りたくない人や休肝日が必要な人にノンアルコールの商品をご提供するなど、時代の少し先を読みながら自社の商品を展開させていきたいです。
 
山川 時代に合わせた商品を出すなら、キーワードはやっぱりダイエット!ですよね。
 
田中 ですよね~(笑)。でもね、数年前にダイエットハイサワーを新発売したとき、私、ケチョンケチョンにけなされました。大手量販店を代表するバイヤーさんに「田中さん、酒を割る飲料にダイエットものを選んでまで、男は酒を飲まないよ。売る意味ない」と言われたんですよ。
 
山川 でも、ちょっとおなか回りを気にされてるおじさまたちも、カロリーは低いほうがいいと思いますよ。
 
田中 そうですよね。めげずにコツコツ営業していたら、まさに山川さんがおっしゃるとおり、メタボのパパたちがいちばんの購買層になってくれたんです。
 
山川 やっぱり! 発売されたのはいつですか?
 
田中 2004年です。今でこそビールメーカーさんが「プリン体ゼロ」とか「糖質オフ」とか当たり前のようにおっしゃっていますが、当時はお酒に絡んだダイエット商品というのは他になかったんですよ。
 
091021_k0068_t01.jpg
山川 時代の先を行く絶妙のタイミングで発売されてますよね。
 
田中 今となっては懐かしいですが、当初は居酒屋などの飲食店での売り方が難しかったですね。男の人って、「ダイエット」と言いにくいんですね。だから私たちは、居酒屋で手を挙げて注文する男性のためにキャッチコピーが必要だと考え、「男だってダイエットしちゃうぜ」と書いたポスターを貼らせていただきました。字体も黒くカッコよく、墨文字を歪ませたふうにして。するとね、男の人も居酒屋で堂々と頼めるようになったの。
 
山川 面白いですねぇ。ちょっとした工夫で変わるんですね。
 
田中 マーケティングって、ほんの少しの後押しが必要なんですよね。ハイサワー自体はお酒ではなく清涼飲料水なので、パパが前の日に残したハイサワーを、明日も飲もうと冷蔵庫に入れておいたら、翌日に高校生のお嬢さんが氷をいっぱい入れてお酒と割らずにそのまま飲んで、パパが帰宅したときにはきれいになくなっていた・・・なんていうことがよくあります(笑)。
 
山川 家族みんなで飲めるのもハイサワーの魅力なんですね。
 
 

妊婦や休肝日のお父さんに
美味しいノンアルコール飲料を提供

 
田中 あと、「あわふわ」は、さらに一工夫を加えた新しい商品です。今まではお酒を割るものを作ってきましたが、そのまま飲めることを狙いました。
 
山川 表示を見ると、16kcalしかないんですね。プリン体もゼロです。
 
田中 「あわふわ」レモンフレーバーには、レモンがいっぱい入っています。レモンジューズみたいに飲めますよ。ビアフレーバーはホップが多めに入っていて、本当にビールを飲んでる気分です。
 
091021_k0068_g03.jpg
山川 ちょっといただいてみます。
 
田中 ホップの泡がふわふわなんですが、お酒じゃないので大学病院の売店などでも販売しています。
 
山川 あれ? 本当にフルーツビールみたい。これ、ノンアルコールなんですか?