株式会社 アライド コーポレーション 代表取締役社長 氏家勇祐(ウジケ ユウスケ)
抜群の企画力でAsia料理を
世界60億人の胃袋へ!

高橋 手応えはいかがでしたか?
氏家 面白いように売れました。表記が日本語ですから、お客様の反応が全然違うんです。それに、お客様が「初めてだけど、タイカレーを作ってみようか」と思ったときに、ココナッツミルクを買って、ナンプラーを買って・・・と揃えていたら最低1000円はかかっていたんですよ。しかも4人前からできてしまう。次はいつ作るかも分からないのに、それでは持て余します。そこに使いきりのキットが出たら、どうしますか?
高橋 買いますよね~。私、無印良品さんで「タイの台所」のトムヤムクンを買ったことがありますよ。おいしくてリーズナブルで、すごく良かったです。
氏家 無印さんからは直接お話をいただきました。今、三人前のキットが330円です。一人100何円と考えると手頃な価格です。そうやって商品を浸透させていったんです。
現地に拠点を置くことによる様々なメリット

氏家 ただ、タイ料理は安全面が甘い。そもそも本国の人が気にしていませんから。でも日本はちょうど食の安全が非常にフォーカスされていた頃で、当社も品質管理を強化するために日本人を2名タイに送り、現地に小会社をつくりました。Bangkok Food Systemという小会社がそれです。そのときに現地の和食人気をつかみまして、寿司やとんかつなどのキットを企画して売り出したら、この商品が欧米の小売業の目を引きました。
高橋 あ、タイ料理だけじゃないんですね。
氏家 はい。私はもともと、タイも含めたアジアの食を世界のマーケットに売るのがテーマです。2007年からは「One Dish Asia」という東南アジア料理のシリーズも展開しています。ベトナムのフォー、バリのミーゴレンやナシゴレン、シンガポールのチキンライスなどですね。

2007年から展開の「One Dish Asia」
高橋 日本食のキットもタイで作っているんですか?
氏家 そうです。考えてみてください。日本は食品の7割を輸入に頼っています。加工品もたくさん輸入しています。ですから、日本食の調味料は世界中で手に入るんですよ。たとえばみりん工場なども、どこにでもある。わざわざ持ってきて加工してまた出すのは非効率です。「物価が安いタイで作って、日本を経由せず世界の広いマーケットに売る」という構想はずっと前から温めていました。アメリカ、イギリス、フランス、南アフリカ、イタリア・・・今は世界15カ国に売りだしています。
高橋 世界各国で受け入れられていますね。どの地域が特に手応えがいいですか?

氏家 ヨーロッパです。単価が高いですからね。アメリカ人は食に手間もお金もかけません。フランスやイタリアがいいですね。彼らは6時に仕事を終えて家に帰って料理して家族で夕食を食べるんです。そのあたりで食い込みやすいと感じています。
高橋 和食は世界中でブームですから期待できますね。



