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「はい!お会計です」 という声に会計士は何を考えるか?―収益の認識あれこれ・その1―

 
 
 「会計」 をメシの種にしている人種って、普段何を考えているのか?って興味あります?
 まあ興味なくても付き合ってください。個人の財布の中から、その人の個性やら会社の方針を覗ける唯一の職業が、公認会計士や税理士といった 「職業会計人」 なのです。
 お金に対する時間の経過による気持ちの変化や金銭感覚の変化もいづれ改めて考察したいとは思いますが、徒然なるままに (ただし原稿〆切に追われながら) 書いている、『一職業会計人の “軒昂奉仕” 』 ですので、今回は、卑近な例をあげながら 「〈収益の認識〉って何?」 と考えてみましょう。
 
 「職業会計人って何てくだらないこと考えるんだろう」 とか 「そんなことどうだっていいじゃん!」とお考えになる向きもきっとあるでしょうね。でも、企業会計の素晴らしさ、というより公会計における企業会計的発想の取り込みの必要性を考えるきっかけにでもなってくれればいいんです。
 しかし、この答えは、今回だけでは伝えきれません。
 時間をかけてこのあたりの答えをお伝えしたいと考えていますし、いづれ取り上げたい 「複式簿記って、素晴らしい」 というあたりのテーマとも関係してきますが、今回は、本稿2010年2月号(予算単年度主義と予算準拠主義)や2010年3月号(予算単年度主義の実態)と併せて、卑近な例を挙げてお読みいただきましょう。
 たとえば・・・
 
1、「はい!お会計です」 という声に会計士は何を考えるか?
2、大阪のバスに乗ったら、会計士は何を考えるか?
3、切符購入後すぐに改札しなかったら、会計士は何を考えるか?
4、お中元が宅配で届いたら、会計士は何を考えるか?
5、溜ったポイントでプリンタ用インクを買ったら、会計士は何を考えるか?
6、海外出張で溜ったマイレージを家族旅行に使ったら、会計士は何を考えるか?
7、遊園地の年間入場料を見て、会計士は何を考えるか?
8、業界紙を一年分前払したら、会計士は何を考えるか?(TVの放映権とも関連)
9、中目黒(東京)から松戸(千葉)まで電車を乗り継いだら、会計士は何を考えるか?
10、富山の薬売りをみて、会計士は何を考えるか?
 
 あげればきりがありませんね。この辺で止めておきましょう。いづれにせよ、会計学における発生主義や実現主義の考え方に基づく 「収益」 「費用」 と公会計における 「収入」 「支出」 の違いに気づくキッカケにしていただきたいのです。そして公会計にも複式簿記から誘導される企業会計的発想が何故必要なのかという 「取っ掛かり」 にして、皆さんと一緒にこの問題を考えていくことにしましょう。
 
 
 軒昂奉仕 渡辺俊之 職業会計人

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