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ビジネスコラム 経験的ノウハウと専門的知識、そして専門家だからこその独創的な視点。月ごとのテーマに即した特集の他、各分野のエキスパートが、ビジネスに活用できる「知」と新たな視野を提案します。

株式会社 リガヤパートナーズ 代表取締役 園田 幸央 第7回 会社にとって最も重要な

 
かつてない就職氷河期といわれる時代ですが、ベンチャー企業にとっては優れた人材を獲得できるチャンスであることも事実です。今回は会社にとって最も重要な“ヒト”との出会いの場でもある面接について考えてみましょう。
 
 

<面接は誰のため?>

 
 面接は 「試験 = 会社が人材を選ぶ場面」 という考え方が一般的ですが、忘れてはいけないのは、面接は求職者にとっても会社を知る最初の機会であるということです。「面接を受ける者は立場が弱く、面接を行う者には高圧的な態度が許される」 というのは一昔前の発想ではないでしょうか。長い目で見れば、これから採用する新入社員や中途採用者が会社にとって非常に重要な役割を担い、活躍してくれる可能性もあるわけです。会社の先輩として、面接担当者が気に入った人物を採用するという “上から目線” の態度は必ずしも正しいとは限りません。
 また、面接を受ける側はあくまでも外部の人ですから、仮に不採用と判断した場合でも、面接のために来社してくれたことに対して感謝する気持ちを忘れてはならないと思うのです。
 
 

<面接で気をつけるべきこと>

 
 大企業であれば、かなりの数の応募者があって、その中から優秀かつ将来有望な人材を選ぶということも当たり前かも知れません。また入社試験や複数回面接など、採用プロセスが長年の社歴の中で培われ確立しているので、受ける側も公平さを感じ取れるものです。ところが中小企業、ベンチャー企業の面接となると、社長がいきなり会って話をしただけで採用・不採用の判断を下すことも珍しくありません。
 
 私が面接を何度も行なってきた経験から感じるのは、人は最初に出会った印象でほとんど採用か不採用かを決めてしまうということです。恋愛の一目惚れと同じで、自分が好印象を抱くか、不信感を抱くかによって面接そのものの流れが大きく変わってしまうのです。例えば、出会った瞬間にとてもさわやかで明るい印象を受けると、自分の頭の中で 「この人物は良い人だ」 と思い込んでいるものです。すると面接中の会話も肯定的に進みます。「営業の経験はありますか?」 と質問して、「いえ、まったくありません」 という返事が返ってきても、『経験はなくても明るいからきっと大丈夫』 と良い方に考えます。逆に印象の悪い人の面接を行うと、「営業の経験はありますか?」 と質問して、「はい、ずっと営業をしてきました」 という返事に対して、『こんなに印象が悪いのに営業してたの?』 とかえって疑いの目で見てしまいます。
 このように、我々は面接するマシンではありませんから、どうしても自分の最初に抱いた印象や感覚に大きく左右されて面接を進める傾向を持っています。ここが面接で最も気をつけるべきポイントではないでしょうか?
 
 
 
 
 
 

園田幸央 リガヤパートナーズ